15:00 ~ 三上智恵監督作品

「沖縄、再び戦場(いくさば)へ(仮題)」

スピンオフ作品上映会 三上智恵監督

スピンオフ作品視聴のお願い
 私が4本の映画を矢継早に世に出したのは、沖縄が戦争に利用され県民が苦しみ続ける歴史をなんとしても変えたかったからです。しかし高江も辺野古も基地建設を止められず、南西諸島に次々と自衛隊のミサイル基地が置かれ、沖縄の軍事要塞化は加速度的に進みました。この5年、戦争への道に引きずり込まれていく沖縄の記録を、悶々としながらも撮りためていました。「再び沖縄戦」の危機がリアルに迫る今。
 ある会合で、それらの映像を無造作に並べて見たときに、私も、会場の方々も胸がつぶれて言葉を失いました。勝てない闘いばかりを記録してきた敗北感は大きい。
しかし、それとはまた別の感情も生まれてきたのです。それは、それでもこの映像を見たいと思ってくれる方々と繋がっていく中で立ち上がる「何か」であり、記録された人々がここにいない人たちに伝えたい「何か」です。この作品をみんなで見て、この危機を周りの人たちの共有する場を作りながら、次の作品を待っていただけないでしょうか。    三上智恵

三上智恵みかみちえさんプロフィール

ジャーナリスト、映画監督
東京生まれ。1987年、毎日放送アナウンサー入社。95年、琉球朝日放送(QAB)の開局と共に沖縄に移住。ニュースのメインキャスターを務めながら、「海にすわる〜沖縄・辺野古 反基地600日の闘い」「1945〜島は戦場だったオキナワ365日」「英霊か犬死か〜沖縄から問う靖国裁判」など多数の番組を制作。2010年、女性放送者懇談会 放送ウーマン賞受賞。
テレビ番組版「標的の村」・初監督映画『標的の村~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、キネマ旬報文化映画部門1位、山形国際ドキュメンタリー映画祭監督協会賞・市民賞ダブル受賞など17の賞を獲得。14年フリー転身。15年『戦場ぬ止み』、17年に『標的の島 風(かじ)かたか』、18年『沖縄スパイ戦史』(大矢英代共同監督)公開。

 

南西シフトとは
日本政府が中国の海洋進出などを念頭に、沖縄を含む日本の南西地域で自衛隊の体制を強化する方針。

南西シフト解説アニメ南西諸島ミサイル基地配備の実態を広める解説のアニメーション
製作:アニモード(7分)

WEB「マガジン9」連載の撮影日記と動画は、無料で見ることができます。
https://maga9.jp/author/mikami

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